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相場技術論とは

相場技術論というのは、相場を行うためのひとつの考え方、ひとつの哲学です。
このページの解説は少し長いのですが、大切なことなので言葉を増やして説明しました。時間があるときに、ゆっくりお読みください。

相場の予測というのは、当たるものではありません。経験豊富な名人でも多くの情報を保持する金融機関のスペシャリストであっても、予測を当てる方法を見つのは、きわめて困難なことなのです。プロを含めて相場で儲けようと必死になっている人の真剣な予測は、実際にはサイコロを転がすよりも当たる確率が低いといわれています。しかし、この一見ひねくれたような主張を、多くの実践者が認めているのも事実です。

いろいろな相場の本を読んでいると、ファンドの運用成績やプロの予測を時系列で分析したうえで、先行きの予想がいかに当たらないものかを説明し、「だから儲ける方法は見つからない」という結論で終わっているものに出会います。それに対して相場技術論は、この「予測は当たらない」という絶望的な結論を出発点として方法を探していきます。「では、どうするのか」「何に注目すればいいのか」をとことん考え、実践的で実用的な具体的方法論を導くことに積極的に取り組んでいく──相場技術論はそんな実用性のある考え方なのです。

「この主張ははおかしい」「何かをよりどころにして予測するのがあたりまえだ」という人がいます。でも、それは誤解です。相場技術論は予測を否定していません。予測を判断の基準として使い、「当たっている。では次の一手は?」「見込みとは異なる動きだ。では次の一手は?」と実践的に考えていくのです。

例えば自動車の世界では、ドライバーがミスすることを前提に、ミスをカバーするためのハイテクによる工夫が研究されています。また、私たちが生活する社会では人の物を盗んではいけないことになっていますが、ドロボウの存在を前提に戸締まりに気を配ったり、カバンにカギをかけます。投資家の売り買いで値段が決まる金融マーケットでは、予測を100%に近づけることなど絶対に無理なのですから、「予測は当たらない」という前提で考えていく相場技術論は、実に自然な発想によるものなのです。

運転中にドライバーがたまたまミスをしたとしても、簡単に事故にならないようにするために、一定の車間距離を保ったり周囲の状況に気を配りながら走行します。最悪のことになってもケガが軽くすむように、シートベルトをします。相場も同じです。自分だけの希望的観測に固執せず、価格変動と予測のズレを観察するのです。言い換えると、値動きに順応するのが、相場技術論なのです。

たまたまのミスによる損害を最小限に抑え、たまたまでもいいから予測が当たったときにしっかりと利益を取る。そして、その利益をはき出さないように守っていく……そんな現実的な売買行動ができるようになりたいのです。

相場技術論はいろいろな方向から説明することができますが、前述の「予測が当たるかどうか」という観点のほかに「相場の世界に敵はいるのか」という観点も重要です。市場の仕組みを考えれば全員が敵対しているともいえますが、市場の規模は大きいので、直接的な敵はいない、少なくとも個人投資家が十分な利益を上げても妨害しようとする者など存在しないと考えることができます。すると、価格変動に対して「自分がどう考えるのか」に意識を集中させることの重要性が浮かび上がります。予測を当てることや情報を集めることに注目していたら完全に盲点となる内面的な問題にしっかりフォーカスするのが、相場技術論です。内面的な問題を考えていくと、おカネに対する価値観など、まさに根本的な問題にも目が向きます。選択肢や可能性を最大限に利用できる、真の意味で自立した投資家像が見えてくるのです。

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