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あえて解説 底型・天井型111例

林投資研究所で制作した保存版月足チャート集『底型・天井型111例』には、値動きの解説や分類がありません。個人的な感覚を養うための資料として、あえて何も書いていないのです。

でも、あえて解説してみました。

月足によって長期の上げ下げを観察するときのポイント、安値の低迷期から上昇トレンドに移ったと判断する基準などについて、私の個人的な捉え方を参考にしてください。

(林 知之)

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このページの目次

 2288丸大食品  1801大成建設  5232住友大阪セメント

  

どの時点で上昇スタートと判断できるか …… 2288 丸大食品

2007年の高値(A)から底練りの入口(B)まで、値幅がそれほどではないのですが、1年足らずで下げています。

底練りの中、不自然な下ヒゲの安値があります(C)。これは、東日本大震災の直後に市場全体が一時的に売られた時です。これを除くと、2007年につけた高値以降の最安値は、底練り入口のBで、その後は少しずつ下値を切り上げていることがわかります。

しかし、下値を切り上げているとはいえ、最終的にはE点まで「底練りが続いていた」という解説になるでしょう。ただし、実際に値動きを追っていたら、「Dの上げで傾向が変化した」と認識していたかもしれません。その場合、明確な上昇の直前で極めて小動きになった時期(E)までの約2年間、退屈な保合を眺めさせられていた可能性があるということです。

あとから解説して、「ほら、Eで小動きになった。ここで買うとカンタンに上昇に乗れるよ」といったことを言うのは無責任な“後講釈”です。

あらためて、BからEまでの底練りだと定義すると、6年間も安値低迷が続いたことになります。日々の動きを気にしてしまいますが、特別にハデな銘柄以外は、このように地味で時間のかかる推移をみせているものが決して珍しくないのです。

さらに詳しい解説を、『研究部会報』2015年11月号(11月24日発行済み)に掲載しました。

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教科書通りの上げ下げ …… 1801 大成建設

建設株は、低位株投資の対象となる代表的な業種ともいえるくらい、多くの銘柄が時代とともに居所を大きく変えます。この大成建設も、大きく下げたあと大きく上がっています。また、底値圏で一定の横ばいをみせて小動きになるなど、典型ともいえる過程でトレンドが移り変わっていると思います。

Aの高値から下げ、底練りの入り口Bに達するまでの期間は約3年間です。底練りの期間(BからEまで)は、4年弱です。そして、小動きの状態から長い陽線が立って上げの兆しを示唆し(F)、軽い押しのあと大きく上伸していることが、ひと目でわかります。

素直に観察して教科書通りに判断すると、それだけで正解にたどり着く──そんな印象の値動きです。

もう少し細かく見てみましょう。

2009年11月が、今回の底練りの最安値です。強いて定義すれば、Bが一番底でCが二番底というところでしょう。最安値Cから、底練りの末期Eまでの3年間は、徐々に下値を切り上げながらの保合で、上下の振幅が小さくなっていく様子がみられます。

Dの陽線は、上ヒゲも下ヒゲも不自然に長く伸びています。これは2011年3月、東日本大震災の月です。地震は3月11日(金)で、その日は前日比3円高でしたが、週明けの14日(月)に236円の高値をつけています(引けは223円)。この値段が月足の上ヒゲです。そして下ヒゲは、高値をつけた翌日の15日(火)のザラ場安値です。出来高を伴った上げ下げとはいえ、「月足で上下のヒゲが目立つ」「高値の翌日に安値をつけている」というのは、いかにも極端な状況です。

この大成建設も、FAIクラブの買い銘柄です。
候補として注意銘柄に選んだのが2012年12月、つまり兆し陽線Fをつけた月です。そして翌月、2013年1月に買い選定しました。

保合を上放れしてきた状況をみて注意銘柄に選定、翌月にFの長大陽線をみて買い選定という、慌ただしい状況だったわけです。でも、Gの押しが絶好の買い場となって大きく上伸したのですから、安っぽい言い方ですが「大当たり」という結果です。

さらに詳しい解説を、『研究部会報』2015年11月号(11月24日発行済み)に掲載しました。

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珍しい上りトンネル …… 5232 住友大阪セメント

上がったり下がったりと、数年単位で大きく居所を変えています。その大きなトレンドの中、上げの期間に面白い特徴があると私は感じます。2つの上昇期に描き加えた上下の線を見てください。

こうして鮮明に線を引くには、ややムリもあると思います。また、線を引いて先入観を与えてしまうことにも抵抗がありますが、私が感じたことを伝えるために加えてみました。

2003年から2006年も、2011年以降も、一気に噴くような動きはなく、それほど目立たないような上げ下げを繰り返しながら、じっくりと値を上げていく様子が見て取れます。結果として、描き加えた線に挟まれた範囲で推移し、「上り(のぼり)トンネル」と呼ばれる値動きになっています。

線からはみ出す部分もあります。だから「ムリもある」と断ったのですが、全体を眺めていると、おおよそこのような傾向を感じ取ることは可能でしょう。

下げ相場から上げに移る過程を、少しだけ細かく見てみます。

2006年と2007年に、400円台後半の高値をつけています(A、B)。Aのあと下げかけていますが、戻ってBの高値をつけたので、Bを二番天井と呼びますし、AとBをあわせて「ダブルトップ」などと呼ばれます。しかし、こういった名称を使ったり思い浮かべることには注意が必要です。あくまでも過去の動きを解説しているだけなのに、あたかも未来のことを当てられる、少なくとも現時点での「適正な売買」がわかる、といった錯覚に陥る可能性が大きいからです。

二番天井のBから底練りの入口Cまで、1年足らずで達しています。その後Dのダメ押しで整理が進みますが、再び100円台前半まで売られます(E)。C、Dと価格が大きく下げた、つまり「価格の整理」は進んだのですが、「日柄の整理」が足りなかったと説明することができます。

上げの兆しとみなすことができるのは、FからGへの上げ、特に最後の陽線2本です。このGは2011年3月、東日本大震災の月です。大成建設と同じように“復興関連”で買われる動きがあったようですが、震災の前から上げ歩調になっていることが月足から読み取れますし、震災の直後に上伸したわけでもありません。材料による判断というものが、決して高い確率を示さない一例です。

さらに詳しい解説を、『研究部会報』2015年11月号(11月24日発行済み)に掲載しました。

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底型・天井型111例(会報会員)底型・天井型111例(会報会員)

過去にFAIクラブで選定した中から111銘柄について、FAI規格のままタテヨコともに50%縮小してA....

底型・天井型111例(一般)底型・天井型111例(一般)

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