Vol. 107 禁! 値頃感

トレードでは、“値頃感を持つな”といわれます。

よく見ている銘柄については、例えば「○○の地相場は300円前後」とか、「○○が500円を切ったら買い場だ」というように値頃感を持つものです。
真剣な観察による結果なのですが、マーケットの状況は移り変わっていくものなので、価格だけで固定的に考えるのはよろしくない、ということにもなります。
これが、“値頃感を持つな”という言葉の意味です。

チャートは、2つの“軸”で成り立っています。
 タテ軸=価格
 ヨコ軸=日柄

相場は時間の経過と価格の変化が問題なので、値頃感で見てしまうと、大切な“トレンド”を考えなくなってしまうから誤り、ということなのです。

日常の生活では、値段の感覚が必要です。
でも相場で値頃感を持たないようにすると、ふだんの消費生活に必要な感覚も薄くなったりします。

ちなみに私は、モノの値段をあまり覚えていません。
例えば「ヘアカットにいくら使ってる?」と聞かれても、「うぅ~ん、3,000円以上、1万円未満」というような答えになります。
数字を覚えるのは得意なのですが、モノの値段は記憶していません。
先号でも触れた“変人ぶり”の一端です。
値頃感を強くしないように努めた結果かもしれませんが、困ることもあります。
でも、こんな発想も大切なのだと思っています。

チャートでトレンドを見て自分のトレード戦略を決めますが、最後は「えいや!」という思いきった決断が必要なことが多いでしょう。
そういうときには、値頃感があっても自然だと考えています。

 そろそろ下げ止まっただろう
    ↓
 来週あたり、少し買ってみよう
    ↓
 210円を切るくらいなら、いいだろう


こんな感じですね。

今回はタイトルを「禁! 値頃感」としましたが、禁止事項を否定形にするよりも、肯定形が有効だと思います。
「常にトレンドを見る」という意識です。

林 知之

林投資研究所投資助言・代理業 関東財務局長(金商)第2602号
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