「うねり取り」とは
◆価格の自律的な上げ下げに注目
うねり取りは、価格の自律的な動き、つまり自然に発生する変動を利用して利益を上げる売買法です。
銘柄固有の材料がなくても、価格は常に変動しながら、ある程度の周期をみせるものです。
その上げ下げの中でポジションを変化させれば、純粋に自分の行動を考えるだけで利益を得ることができます。
◆銘柄を固定する
自律的な上げ下げを利用するので、多くのアマチュアのように、材料で銘柄を選ぶのではなく、うねり取りに適した銘柄から自分の好みのものを見つけます。
極端だと感じる人もいるかもしれませんが、たった1銘柄を何十年も売買し続けているプロ相場師もいるのです。
◆プロ相場師の4割が実践
うねり取りを行う投資家は、いわゆる職人です。変動感覚(値動きを受け止める感覚)を含めた売買技法が求められますが、継続的な売買を行うためのシンプルさが多くのプロに好まれ、相場師の4割がうねり取りを行っているといわれています。
◆うねり取りを実現するための機械的売買法「中源線建玉法」
うねり取りでは、真に自由な状態でトレードを展開することができます。平均株価も、各種の材料も考えず、「あらゆるニュースが株価に織り込まれている」と考え、自らの出処進退に集中するからです。
しかし、自由な半面、行動の選択肢が無限にあることが悩みとなり得ます。
塗り絵は楽しい、でも「真っ白な紙に好きな絵を描け」と言われると困る……大切なカネの問題を自分ですべて決めるのは、想像以上に重たい作業でしょう。
そこで、多くの人が各種の指標を使ってみるのですが、長期間で結果が出ることはありません。過去データを表面的に分析して先行きを「当てよう」とするだけだからです。
先行きを事前に知ることはできないので、過去データから考えるしかないのですが、自らの手で未来を“つくる”ためには、予測法に加えて「ポジション操作」の発想が不可欠です。
パターン分析による予測に、分割売買のポジション操作をセットにした、極めて実践的な売買手法が、「中源線建玉法」(ちゅうげんせんたてぎょくほう)です。
実践者の感覚と一致するシンプルな強弱判断と、コントロールが容易な3回の分割売買を「手法」としてまとめてあり、ルールはすべて公開、学習のツールも充実しています。
「うねり取り株式投資法 基本と実践」の第4章 連載形式で公開中
幻冬舎ゴールドオンラインのWEBサイトにて、『うねり取り株式投資法 基本と実践』(林知之著)の第4章を公開中(連載形式)。
プロの分析思考に学ぶ―「うねり取り」株式投資の実践法
- 【第1回】株式投資では「カラ売りのほうがやさしい」といえる理由
- 【第2回】プロトレーダーの多くが備えている「真の瞬発力」とは何か?
- 【第3回】株式投資のための情報処理・・・「アウトプット」の重要性とは?
- 【第4回】トレードの質が大きく変わる「手仕舞い」の重要性
- 【第5回】株価の値動きについていく「分割売買」という手法
- 【第6回】株式投資でプロの技法を実践…「練習売買」のポイント
- 【第7回】値動きの流れをつかむ「試し玉」を使った株式投資法
- 【第8回】狙っている銘柄が底値に・・・「試し玉」の使い方
- 【第9回】 見込み違いによる損失・・・金融取引の「最大の経費」とは何か?
- 【第10回】株式投資の損を最小限に抑える「試し玉」の役割
- 【第11回】 株式投資で「損切り」より「利食い手仕舞い」が難しい理由
- 【第12回】利食いや損切りは潔く・・・うねり取り投資の「手仕舞い」の心得
- 【第13回】 株式投資で大切にしたい「守備範囲を絞り込む」という発想
- 【第14回】 株式投資で分析による「必勝法」が成立し得ない理由
- 【第15回】 プロは逆張り? 株式投資における「値動き」との向き合い方
- 【第16回】 株式投資の「順張り」で勝つための適切なタイミングとは?
- 【第17回】 株式相場の上げを活用した究極の売買方法「乗せ」とは?
- 【第18回】 株の値動きの中で活用したい「ツナギ」のテクニック
- 【第19回】 単純な行動を意識したい「利食いドテン」「損切りドテン」
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【最終回】 巨大な株式市場だから存在する、個人投資家が勝てる「すき間」

投資助言・代理業 関東財務局長(金商)第2602号
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